てんかん学会九州地方会 ご挨拶
第18回日本てんかん学会九州地方会を鹿児島大学が担当させていただくことになりました。九州地方会の方針に沿って、今回もWEBにて開催いたします。
てんかんは、「てんかん発作を引き起こす持続性要因と、それによる神経生物学的、認知的、心理学的、社会的な帰結を特徴とする脳の障害」として定義される複雑な疾患です。幅広い年齢層に様々な症状として現れ、罹病期間も長きにわたるため、疾患だけではなく、心理的な要因や社会的要因も治療に関わる大きな関心事となります。また、複数の診療科やメディカルスタッフが包括的に診療を関わることが望ましいことは誰しもが理解していると思いますが、その方法について悩まれている方々も多いと思います。
そこで、今回は特別講演で、東北大学てんかん科の藤川真由先生に心理・社会的的側面について、広島大学てんかんセンターの飯田幸治先生にてんかんを診療するためのフレームワークについてお話しいただきます。
さて、WEB開催は多くの先生方が参加しやすい環境を提供してくれました。また、システムが整うとともに、開催者の労力もずいぶん減らしてくれたように思います。一方で、現状では、対面の様な双方向性を保つことには限界があります。今回、質問があれば手上げをして直接会話できるようにしておりますので、経験と知識を交流する場として九州地方会を盛り上げていただければと思います。
この会が、皆様のてんかん診療における新たな気づきの場となれば幸いです。
第18回日本てんかん学会九州地方会
会長 花谷 亮典
鹿児島大学大学院医歯学研究科 脳神経外科学 教授